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サンティアゴ巡礼の道NO.2 -2

森林道を抜けると国道にでた。フランスとスペインの国境があるはずだと思い歩を進める。だらだらした登りが続く。自転車で聖地を目指す人は手押しで坂道を登る。車はビュンビュン巡礼者の横を走り抜ける。急に足が前に出なくなった。最初のルンルン気分は吹っ飛んだ。Gorozgaraiで12時になったので日陰を見つけて昼食をとった。1時間の昼食タイム後に出発。Gorozgaraiのくねくねと曲がった国道で犬を連れた巡礼の少年と出会った。途中、国道と巡礼者が歩く道との分岐があり、少年は「森林道は狭い、犬と一緒に歩くのは難しい。」言って国道を選んだ。私は国道を左に曲がり、せせらぎが流れる、幅1mもない森林の巡礼道を進む。黛まどかさんが「星の旅人」でも書いていた、真っ黒い親指大のナメクジにも出会った。登りはますます急になり、荷物が肩に食い込む。だいたいの巡礼者はここで荷物の重さに耐えかねて最小限の荷物になるように余分だと思はれる荷物を捨てるという。私は最小限の荷物しか持ってきてないはず。しいて言えばスペインの観光本しか余分なものはない。観光本の必要なところだけを残し、表紙など余分なところはやぶき捨てた。太陽の光を浴びて目の前の木々の木漏れが射す中、峠が近い感じ必死に足を前に出す。巡礼道の中で2番目にきついピレネー山脈越えの登りだということが事前に調べた案内本に出ていたが想像以上にきつい。こんな調子で800Km先のサンティアゴまで行けるか?不安になった。遠くのほうから車の音が聞こえてきた。国道が近い?と感じた。国道に出たとたんにイバニエタ峠に着いた。峠の風は疲れた巡礼者ほ頬を心地よく横切る。左手の丘から旧道を歩いてきた人たちが見える。イバニエタ峠はもうスペイン。注意して歩いていたつもりだがフランスとスペインの国境にきずかなかった。Roncesvallesの村を目指して国道を下る。途中、巡礼者用の水場で空になったペットボトルに飲料水を詰めた。給水中の私に「オラー=こんにちは」と言って声をかけと通りすぎる日本人がいた。Roncesvallesの巡礼事務所で国籍、年齢、パスポート番号、巡礼に来た理由を記載しグレデンシャルにスタンプを押してもらった。アルベルゲ(巡礼宿)の宿泊料金は10€。二段ベットがズラーと並んでおり、300人以上は宿泊できそうだ。巡礼者は寝袋を出して自分のベットを確保し明日の準備をしたしている。黛まどかさんの講演会で出会って昨年に巡礼の道を歩いたSさんが「朝のトイレは混雑する。トイレの順番待ちがストレスになる」というアドバイスがあったので明日の朝の混雑を考えて夜のうちにトイレをすました。こんな大きなアルベルゲなのにトイレが2つ、シャワーが2つ、まったく少ない。夕食はアルベルゲ横のレストランで巡礼食を食した。こうして巡礼の道を歩き始めての1日は過ぎた。歩いた距離 25Km 。サンティアゴコンポステーラまで残り775Km

 

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