9月14日 ”ルンルン気分が汗と涙にかわる”
Saint Jean(7:20)→Venta→Gorozgarai→Roncesvalles(16:30)距離 25Km
6時に起床予定だったが興奮で5時に目が覚めた。昨夜に買ったチーズ入りのボカディージョ(硬いフランスパンにチーズやハムを挟んだサンドウィッチ)を食べ、リュックサックに巡礼者の印のホタテ貝をつけて7時20分、まだ薄暗いスペイン門をくぐり黄色の矢印を案内にして出発した。これから800Km離れたサンティアゴまでいくつの矢印が私を案内してくれるだろうか?。サンジャンの街外れにさしかかると、まっすぐ行けば旧道、右に曲がれば新道という分かれ道にさしかかる。旧道はきついと聞いていたので躊躇することなく新道と決めた。13Kgと重い荷物にもかかわらず体力、気力とも充実している。旅で一番つまらないのは腹を壊した時だ。いつでもトイレの心配をしていなければいけないので景色などを楽しむ余裕などない。その心配はなく、腹の調子もいい。フランス側の巡礼道はあたり一面の緑、遠くにオレンジ色の屋根の家。放牧されて、草を食べている牛。まるで絵葉書のような光景。映画、サウンドミュージックのドレミの唄を歌う場面のような風景。日本でのセカセカした生活を忘れさせてくれる。時がゆっくり過ぎていくように感じた。Ventaまで2時間、休みなしで歩く。Ventaは小さな街(後で気が付くがこれから通過する街と比べたら大きかった)であるがスーパーマーケットもある。これからの登りに備えてトイレ休憩と栄養補給としてトマトを食した。休みは10分と決めていたが20分休んで出発した。
続く